こんにちは、かつとです!
最近、おじいちゃんやおばあちゃんの食欲がなくなっている。
食事の時間なのに食べてくれないと悩んでいる人が多いと思います。
そんな人に、何故なのか、ただ単にお腹が減ってないからだけではないかもしれません。
食べなくなった原因は他にも理由があるかも!
- 食事が進まなくなる原因を知りたい人
- ご飯を食べなくなって元気の出なくなった人が周りにいる人
- 高齢の方と接することが多く、食事でイライラしてしまう人
- 食べ物で窒息するニュースを聞いて身内の人が心配になっている人
当たり前にご飯食べてるけど、食べれることって奥が深いんだぁ
食事を食べられないのか、食べたくないのかによって原因は様々です。
本人は頑張って食べようとしているのに、周りの人たちから「早く食べて」と言われたりすると、申し訳ない気持ちになって段々と食べる量が減ってくることってあります。
食事が嫌になってしまい「食事=嫌なこと」と無意識に刷り込まれてしまわないようにしていきたいですね。
高齢になると若い時と違い、食べる量や噛む力・飲み込む力が弱くなるのは至極自然なことです。
年齢を重ねると若い時と同じくらいの重い物が持てなくなります。
また、走る速さも遅くなっていきます。
ご飯を食べることも運動です。
食べにくい・食べることができなくなるのは想像に難くないと思います。
もちろん認知機能の衰えで食欲がなくなったりと別の要因も考えられます。
味覚変化により食事がまずくなって食べたくなくなったり、食事の認識ができなくなることだってあります。
自分の身近にいる人がご飯を食べてくれない原因を知ることで周りの人のストレスも少なくなればいいなぁと思います。
それは何故なのか人によって様々ですので多方面からの視点を持っていきましょう。
食事が進まない原因は、食べ物を口に入れる前なのか、口の中に入っている時なのか、飲み込んだ後なのか、それでは整理していきましょう。
食事場面を5つに区切って問題を考えよう。
目で見てから口に食べ物を運ぶまでの過程
食べ物を認識して口まで運ぶ段階を「先行期」といいます。
- 満腹感が継続している、食欲がない。
- 食事中でもボーっとしている、食事に集中できない(手が止まってしまう)。
- 食べるペースが速い(ガツガツ食べる)、何でも口に入れてしまう。
- 左側の食べ物(あるいは右側)の食べ物しか食べない。
- 食べようとしてるんだけど、食具の使い方がわかっていない・使えない。
- 食べ物を掴むことができない、口にもっていけない。
- 食べる最中、感情の変化がある(笑いだしたり・泣き出したり、怒ったり)。
- 食べ物を口の中に入るのを嫌がる、まずくて吐き出してしまう。
目で見てから口に食べ物を運ぶまでが原因と思ったら
- 運動不足や気持ちが落ち込んでるの場合もあります。
継続して食欲がない場合は一度お医者さんと相談して下さい。 - しっかり頭が起きていないかもしれません。
あるいは周りが騒がしかったり、食べ物よりも周りの人や景色が気になってしまっているかも。 - 元々の習慣もありますが、ゆっくり食べるように声を掛けてください。
なんでも口に入れてしまう人は食べ物以外は手の届くところに行いように気を付けてください。 - もしかしたら脳のご病気で、見えているようで見ていない症状が出る人がいます。
左側のものしか手を付けなければ、食べ物を左側に置いてみてください(右側であれば反対に右に置く)。 - 脳のご病気の疑いがあります。
脳の指令がうまく手や口に伝わっていないかもしれません。 - ⑤と同様かもしれません。手が震えてしまって食べれない人は柄を太くしたスプーンやフォークはまだ持ちやすいかもしれません。
- 落ち着くまで待ってください。吐き出したり、丸のみする危険があります。
- 異物が口に入ると思っているかも。
声掛けや時間を置くと食べてくれることあります。
ご自身で口をきれいにできない人の場合は、食事と関係なく口の中を触られることが嫌になっています。
日頃からやさしく口腔ケアをしてください。
食べ物を噛んでいるときの過程
口を閉じて、よく噛んで食べ物を飲み込みやすくする段階を「準備期」といいます。
- 口を開けることができない、閉じることができない。
- 唇が閉まらない。
- 口に食べ物が入っても軟らかい物か硬い物かわからない。
- 味がわからない、薄く感じる。
- 噛む力が弱い
食べ物を噛んでいるときが原因と思ったら
- 口の中に傷があったり、顎が痛くないか確認する。
- 唇に力が入らなければ、前かがみで食べようとするとこぼれやすい。
背もたれにもたれて下を向かないように気を付ける。 - 入れ歯をしている人や口の感覚が鈍くなった人に見られます。
口に入れるときに何を食べるのかを認識してみてください。 - 口の感覚が鈍くなるひとにみられます。
若い時に濃い味を好んだ人で、特に塩分が薄い食べ物は食べようとしなくなります。
甘いものは比較的食べてくれます。塩味を強くすると血圧が心配のため、うま味のある食べ物提供してみてはいかがでしょう。 - 硬いものを避ける傾向にあります。
よく煮込み軟らかくして食べやすい工夫をしてください。
食べ物を喉へ運ぶ時の過程
喉に食べ物を運ぶ段階を「口腔期」といいます。
- 飲み込むのに時間がかかってしまう。
- 飲み込んだ後、食べ物が口に残ることがある。
- 飲み込む前にムセてしまう。
食べ物を喉へ運ぶ時が原因と思ったら
- 舌の動きにくさがみられます。
ゆっくりと上をみて重力で喉に流してみてください。
※顎を上げたまま飲み込みをするとムセて危険のため注意。 - 次に飲み込む量が増えて喉に引っ掛かりやすくなるため、一度口の中の物を再度飲むようにしてください。
少しお茶やお水と一緒に飲むときれいに飲めます。 - 本人が意図せずに食べ物が喉に流れていってます。
噛んでいる最中は顎を引いて下を見るようにしてみてください。
※前傾姿勢にしてもいいですよ。
飲み込んだ時の過程
食べ物をゴックンと飲み込む段階を「咽頭期」といいます。
- 飲み込んだ後、喉に引っかかる感じがする。
- 飲み込んだ瞬間や飲み込んだ後、ムセてしまう。
- 食べ物や水分を飲んだ後、痰が増えたり、喉がゴロゴロする。
- 飲み込んだ後、鼻から食べ物が出てく、鼻が詰まった感じがする。
- 飲み込んだ後、口に食べ物が戻ってくる。
飲み込んだ時が原因と思ったら
- 飲み込んだ物が喉に残っています。
次の食べ物と一緒に飲み込むと余計喉に残ってしまうため、
唾で飲み込むが、ごく少量の水分で再度飲んでください。 - 飲み込む力や喉の中の感覚が鈍くなっています。
飲み込む姿勢や食形態・トロミ水分の検討を考える必要があるかも。 - 気道の入り口に入った疑いがあり、場合によっては気道の中にまで食べ物が入ったかもしれません。
- 飲み込む時、本来は鼻への通り道を塞ぐのですが、完全には閉まっていません。その場の対処法ですが「ゴックン」するときに鼻を摘まんでみてください。
- 本来は舌の奥の部分が口の中に入らないようにダムを造っているのですが力が弱いときに見られます。
唇をしっかりと閉めて「ゴックン」してみてください。
食道を通って胃に運ばれる過程
食べ物が食道を通り胃に入るまでの段階を「食道期」といいます。
- 胸がつかえる感じがする。
- 横になってると胃から食べ物が上がってくる感じがする。
食道を通って胃に運ばれるところが原因と思ったら
- 胃のほうに食べ物が流れていかないと、次の食べ物も引っかかってしまい胸が苦しい感じがします。
- 飲み込む量を少なくする。
- 胸のつっかえを感じたら、少しの量のお茶やお水を飲んで様子をみる。
- 食後、すぐに横にならない。
まとめ
- ご飯を食べる過程は5つある。
①食べ物を認識する。②口を閉じて噛む。③噛んだものを喉に運ぶ。
④飲み込む。⑤食道を通って胃に運ぶ。 - ご飯が進まなくなる原因は様々のため、どこの過程が問題か観察する。
- 毎日のことなので、一度お医者さんに相談してみる。